人命第一のうえで想い出の疎開も考えておきたい – 東日本大震災から9年目にして思うこと – これから起こる巨大災害に想い出も大切に守るという気持ちも持っていたい

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こんにちは、RESCUE4thです。

東日本大震災から9年目となりました。そんな節目に、いま私が考えていることを書き綴ってみましたので、お時間があればぜひお読みください。

あれから9年目。

2011年3月11日と同じ出来事が起きたら、2020年3月11日の私たちは何を守れるのだろう?
…ふと、そんなことを思い始めてしまいました。東日本大震災以降、熊本地震があり、大阪北部地震があり、北海道胆振地方で大きな地震がありました。風水害では毎年のように豪雨による土砂災害や河川の氾濫が起きてしまいました。犠牲者を少なくするために、一人ひとりが自分自身と大切な人の命を守るためにと、様々な防災訓練が行われ、様々な機会で防災教育が行われていますが、実際にもし今、9年前と同じ規模の災害が起きたら、犠牲者を少なくすることはできるでしょうか。

こんにち言われている予想される大きな災害といえば、30年以内に80%の確率で発生すると言われている『南海トラフ巨大地震』少し前までの被害想定では32万3千人が、最近の想定では23万1千人と少なくはなったものの、それでも短時間で十万人規模の死者が出てしまう災害があります。また首都直下地震も30年以内に70%の確率で起こると言われ、こちらは2万3千人の死者が想定されていたりします。

加えて毎年のように発生する巨大台風や温暖化型豪雨による土砂災害が堤防の決壊、河川の氾濫などによる災害はそれまでの日常を一瞬にして変えてしまう出来事です。さらに、地震や風水害だけでなく、突風や竜巻などによる被害も起きていたりします。人為的な災害だけでなく、こうした自然災害にどのように向き合ったらよいのか、これから先の未来を生きる人たちにとっては、明るい未来どころか、そうした自然災害に立ち向かわなければならない未来が待ち構えているのです。

人命重視の災害教育に加えて……

そうした中で、様々なかたちで防災訓練が行われ、防災教育が実施され、個人や家庭においても非常食/保存食や防災グッズなどの備えを始めている人たちが以前よりも増えてきていることはまちがいありません。家庭内においても家具の転倒防止などに取り組んでいるご家庭も多いかと思います。なによりもまずは自分自身の命を守ること、そして大切な人の命を守ることが最優先ではあるのですが、家財や財産などについてはどうでしょうか。備えは十分でしょうか?

河川の氾濫によって浸水あるいは水没してしまった家もあります。命が助かることは何よりなのですが、そんな財産に対してどう考えたらよいのでしょうか?

そこで私自身は、こう考えるようにしています。

  1. お金で買い直しができるもの
  2. どんなにお金を払っても取り戻すことができないもの

です。土地にしても家屋にしても、極端な言い方になるかもしれませんが[お金]で買い直すことができます。それにし対して、個人の記憶、家族の記憶、思い出は……どんなにお金を払っても取り戻すことができません。過去に戻って写真やビデオを撮ってくることは、どんなにお金を払ってもできないのです。

命はもちろん大切ですが、もうひとつ私たちは災害から「個人や家族の思い出」あるいは「生きた証」を守る……ということに対して、考えているでしょうか?それなりの備えをしているでしょうか?

東日本大震災から9年目の今日だからこそ、そんなことを考えているのです。

復興力を支える「想い出」の存在

東日本大震災で津波に流された家族のアルバムや写真そして位牌は、瓦礫とは別扱いでした。自衛隊や警察・消防、災害ボランティアの方々が、瓦礫の撤去活動などに取り組んでいましたが、そんな中で発見される写真などの品は、いずれゴミになる瓦礫とはまったく別扱いで回収されました。

回収された写真はボランティアの方々に洗浄され修復され、元の持ち主に戻そうという取り組みが震災後の東北各地で実施されたことを私たちは知っています。9年前ですから、携帯電話やデジカメ、早い人はスマホを持っていたと思います(ちなみに初代iPadは2010年の発売でした)。そうしたデジタルで記録されたものばかりではなく、昔ながらのフィルムで撮影され、紙焼きされ、アルバムに貼ってあったり、額装された写真などが数多くありました。そしたものが津波による泥と塩にまみれた状態で回収されました。真水で洗い、重なった写真を一枚一枚丁寧に剥がし、乾燥させ重しをよって平らにするなど、実に手間のかかる作業です。
それでも、そこまで手間をかけた作業がなぜ必要だったか。それはひとえに「人の生きていた証」を次の世代に伝えることの大切さと、思い出が復興への力になることがあるからなのです。震災で犠牲になった家族の写真を手にして、生きていることに感謝し未来への一歩を踏み出す人たちがたくさんいました。そんな姿をみるにつけ、被災してしまった思い出の写真を洗浄・修復して元の持ち主に戻すことの大切さを知りました。…が、その一方で

こんなことなら被災する前にデジタル化しておけばよかったんじゃないのか?

とも思い始めていたのです。そう、こんなことになるなら災害によって被災する前に思い出の数々はデジタル化しておけばいいじゃないか。パソコンやハードディスクなどの中だけじゃなく、クラウドサービスに保存しておけば、どんな災害が来ても思い出はちゃんと保存できているじゃないか。実はそんなことも思っているのです。

なかなかできないデジタル化

ただ、あのときそう思った自分自身でさえも、実は家族のアルバムのデジタル化はまだ途中です。半分もできていません。紙焼きされアルバムに貼られたものばかりではありませんでした。紙焼きされずに現像された35mmフィルムのままのものもたくさん出てきました。カセットテープもありました。何が録音されているのかひとつひとつ聞いてみないとわからないものも数多くあります。ビデオテープもそうです。ちゃんとラベルに書かれているものもありますが、書かれていない物も多く、しかもVHSテープ、8mmビデオテープ、miniDVテープなど……いまでは再生する機械さえ手元にないものまであります。

そうした思い出の記録をひとつひとつデジタル化する作業は、口では簡単にいうし、こうしてブログに簡単に文書に書いてはいますが、とても時間のかかる大変な作業なのです。

業者に依頼することもできるのですが、いったいいくらかかることやら。その全貌さえもわからないことが多々あります。

じゃぁ、デジタル化になかなか取り組めない「思い出の記録」をどうしたら災害から守ることができるのか?私たちはそんなことのひとつの解決さくとして、こんな方法があるのではないだろうか?と考えています。

それは「想い出を一時的に疎開させる」ということです。

「想い出疎開」を提言。デジタル化に取り組む前に

個人や家族の想い出、人の生きた証…それらを災害から守り、生き延びたあとの世界において復興のための礎にする。そんなミッションがありはしないだろうか? すぐにはデジタル化はできないが、少しずつデジタル化をしながら、大切なアルバムそのものはできるかぎり災害の危険性の小さな場所に疎開させておくこと。そんなことをいま考えています。

候補として考えているのは、いわゆる「ボックス収納サービス」を利用するということです。

大切な想い出の品を、箱につめて家ではないところに保存する方法です。1箱1ヶ月数百円で預かってくれるサービスがあります。うたい文句としては「すぐに使わないものをボックスに収納し、お部屋を広く使いましょう」なのですが、これからの巨大地震や毎年の風水害から想い出を守るためにボックスにつめて家から別の安全な場所に保存する。そんなことを考えています。

ただ……、ほとんどのボックス収納サービスは、その箱をどれだけ自然災害に対して安全な場所に保管しているのかを明らかにはしていません。ネット上のボックス収納サービスは契約する倉庫会社はわかりますが、その倉庫会社の倉庫がどこにあって、自然災害に対してどれだけ安全か(自然災害危険度が少ないか)を明らかにしている例はないのです。

日本中どもも危険度は一緒……というご意見もありますが、実際には自然災害の危険度は地域によって違います。自然災害の危険度の高いところ、地震は高いが水害は小さい、その逆に水害の危険度は高いが地震の危険度は小さい…、地震も水害の危険度も高い地域もあれば、そうした危険度が極端に小さいところも実際にはあろうかと思うのです。

地震の予想、風水害の予想、各自治体は出しているハザードマップなどなどを総合してビッグデータとしてAIに解析させると日本国内においても、危険度の少ない地域が出てきます。
そうした場所にボックス収納の考え方をもって想い出をあずかるサービスが生まれてくると考えています。

ぜひ、そんなサービスがはじまったら、デジタル化に取り組むまでの一時的にでも想い出の記録を安全な土地に疎開させておきたいと思います。

想い出の記録を、人が生きた証を箱につめて安全な土地へ疎開させる

防災のひとつの要素として、考えておきたいと思っています。

 

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