2019年令和元年も熱い夏?
気象庁の予報
台風6号が熱帯低気圧になって大雨を降らせていますが、それが過ぎる週明けあたりにはいよいよ東日本も梅雨明け宣言。令和元年2019年の夏もかなり暑くなりそうです。
すでに梅雨明けした西日本各地では35度を超える猛暑日があったり、また世界中ではヨーロッパ各地では40度を超える気温になるなど、世界的な異常気象はますます猛威を振るっています。そんな暑さに負けない…いや勝負して勝てるものではないので、暑さに対する対策を十分にほどこして、今年の夏も生き残っていきましょう。
猛暑・酷暑だし、豪雨だし…
『温暖化型豪雨(おんだんかがたごうう)』という言葉が生まれました。いわゆる「地球温暖化」に伴い、海水の温度が上昇し海水が蒸発、それによって上昇気流が生まれ低気圧となり熱帯低気圧が成長して台風が生まれます。台風の発生は予測できませんが、発生した台風の規模や進路を予測することで、発生後からの対策をとる時間が少しだけ生まれます。昔の人は雨戸を閉めたり、飛ばされないように板を釘で止めてまで対策をとりました。現代の住居ではそれほどのことは必要ない……と、思うかもしれませんが数年前に大きな被害を出した台風もありました。目の前で屋根が飛び、窓ガラスが割れるほどの台風も起こるのです。
今年の夏は、猛暑・酷暑に対策をとるだけでなく、こうした豪雨に対する対策も必要となります。特に豪雨に関しては突然襲ってくる場合もあります。行政の避難勧告が間に合わないことも出てくると思います。大事なことは「命を守るための行動をとる」ことです。そのために必要と言われてるのが
避難スイッチ |
です。まだ大丈夫、避難するほどではない…などと思っているうちに避難するタイミングを逃してしまいます。気が付いたときにはもうどこにも避難できないことも起こりうるのです。熱中症もまた「まだ大丈夫」と思わず、おかしいな…と感じたら、すぐに日陰や涼しい場所に移動し、水分補給だけでなく、強制的に体を冷やすことも考えておいてくださいね。
またスマートフォンをお持ちならば、こちらの[NHKニュース防災]アプリをインストールしておくことをお勧めします。
NHKニュース防災アプリ |
https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html
- iOS用 https://itunes.apple.com/jp/app/id1121104608
- Android用 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.nhk.news
お住いの地域や知りたい地域を登録しておくと、そこでの気象警報・注意報、避難情報、西岸連情報、熱中症情報などが自動的に通知されます。
猛暑対策(屋内)
室内でも熱中症
熱中症は屋外だけで起きるとは限りません。屋内・家の中でも熱中症になることがあります。こまめな水分補給が必要ですが、[水]だけではダメなのです。塩分=ナトリウムなどを含んだタブレットもありますので、そうしたものと一緒に体に入れてください。また、お茶やコーヒーなどの利尿作用のあるものも危険になる場合があります。
- 水だけではだめ
- ナトリウム=塩分などを含むアメやタブレットも一緒に
- 利尿作用のある飲み物だけではダメです。
- スポーツドリンクも糖分が多いものは大量に飲まないこと
など、単純に[水分補給]という言葉だけで対処しないでください。
もはや昭和的な扇風機だけでは対処できない
よく年配の方々が、「私たちが子供の頃はクーラーなどなかったし、扇風機どころかうちわでも過ごした」みたいなことを言われることがあるようですが、もうすでに地球温暖化の時代であり、都市部では屋内がクーラーで冷える分、余熱が屋外に排出され、アスファルトとコンクリートによってヒートアイランド現象が起きています。もはや昭和的な扇風機だけでは対処できない時代になっていることを認識して欲しいです。
ただし、日陰をつくることは大切です。
ブラインドも実は、窓の内側に取り付けるよりも、窓の外側に取り付けたほうが良いとさえ言われています。雨戸を閉めるのも効果はありそうにおもえますが、金属製の雨戸では熱を持つことで室内を暖めてしまうヒーター効果が生まれてしまうことがあります。窓の外に日陰をつくる工夫をしてください。
そういう意味では窓の外側にに植物による日陰をつくることは効果があるようです。
室内の温度・湿度をこまめにチェック
合わせて、時計と同じくらい室内の温度や湿度をはかる温度計・湿度計を置いてくとよいでしょう。体感だけではわからなくなることもあります。大きな温度計、大きな湿度計を用意してパッと視界に入る位置に置いておくと良いです。
- 時計、温度計、湿度計を用意しよう。
どうしても自宅の温度が下がらない場合、いざという時は近所の商店あるいは公共施設に避難することも考えておいてください。近くの公民館、近くの図書館など無料で入ることができる公共施設は夕方、屋外の気温が下がるまで避難するということも大事です。
- 近くの涼しい図書館や公民館などの公共施設を知っておこう
- 冷房の効いたお店や飲食店も把握しておこう
とにかく[暑さから逃げる]ことも命を守るために大事なことだと認識してください。
猛暑対策(屋外)
直射日光を避ける: 日陰を探す/日陰を移動する
- まずは外出は控える(できるかぎり)
- 体温を上昇させない服装(薄着、熱がこもらない服)
- 日傘、帽子、うちわ、扇子を用意
- 水分、塩分の補給をこまめに(一度に飲むのではなく、少しずつ回数を多く)
- 移動の際は炎天下を避けて、地下街や日陰/木陰を利用しましょう
- 体調の変化に注意。少しでもおかしいなと思ったらクーラーの効いている場所へ
とくにかく、体温を上昇させない。冷却することが第一です。発汗は体自身の冷却機能ですが、発汗のために必要な水分や塩分が不足すると、体温を上昇させてしまいます。
温度・湿度のチェックを
屋外にいる時にも、気温や湿度に注意を払ってください。公共の場に温度計があることは少ないですが、お手持ちのスマートフォンなどでチェックしながら気温が35度以上の場所には長時間居ない、運動をさける、木陰や日陰に退避する…などの対策をとってください。
熱中症対策
日陰をつくる: 日傘、通気性のよい帽子
まずは、暑いところに居ない。直射日光の下に居ないことが大切ですが、仕事や生活の中ではそうも言っていられない状況もあります。炎天下を歩いて移動しなければならない場合、直射日光のもとで長時間いなければならない場合が予想されたら、まずは[日陰]をつくることを考えてください。
- 日陰をつくる
- 帽子をかぶる(防止のうしろ、後頭部にハンカチかタオルを)
- 日傘を持つ
- 日陰、木陰に逃げる
都市部の場合、比較的に街路樹が多いところがあります。信号待ちひとつとっても直射日光が当たる場所から近くの街路樹の木陰に入るだけでも効果があるようです。日常の通勤・通学時にどこに日陰があるか、把握しておくことも大事です。都市部ではいざというとき[地下鉄・地下街]という避難場所もありますので、心がけておくとよいでしょう。
水分補給
先にも書きましたが[水分]だけでは足りないのです。
- 水分は必要不可欠ですが、水分だけでは足りません。
- 塩分も一緒に補給するよう、アメやタブレットなどを持ち歩きましょう。
おかしいな?って思ったらすぐに涼しい場所に避難を
何か体調がへんだな?おかしいな?と思ったら無理をせず、すぐに熱中症対策をとり、涼しい場所に移動し、場合によってはタオル等を水で濡らして、後頭部・脇の下・股間などを冷やす必要があります。こんな症状がでたらすでに危険信号です。
- めまいや立ちくらみ
- 顔がほてる
- 意識が遠のく
- 腹痛
- ふくらはぎなどの筋肉痛
熱中症になると自分がどのような状況になるかを把握しておきたいところですが、とにかく無理をしないことです。命に関わることになる場合も少なくはありません。
しっかりとした対策をして、令和元年2019年の猛暑・酷暑・豪雨の夏を乗り切りましょう。
【リンク】
- 環境省熱中症予防情報サイト|環境省
- 熱中症情報|環境省
- 熱中症予防声かけプロジェクト。ひと涼みして熱中症を予防しよう。
- 熱中症から身を守るために|気象庁
- まちなかの暑さ対策ガイドライン 改訂版 平成30年3月
- 熱中症ゼロへ|日本気象協会
かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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