【解説】各地で震度4の地震相次ぐ 都心地下は地震の巣『週刊地震ニュース』
先週も震度4の地震が相次ぎました。先月31日には千葉市で震度4の地震があり震源は東京湾でした。将来、首都直下地震発生が心配される中、この地震との関連は?備えは?ここ最近の気になる地震活動について掘り下げます。
先週は国内で震度1以上の地震が48回発生しましたが、最大震度4を記録する地震は4回もありました。今日も石川県能登地方で震度4の地震がおきています。能登地方では地震が頻発しています。
今月2日の夕方、茨城県北部を震源とする地震がありました。この地震では東海村で震度4の揺れを観測しました。先月30日の午前0時18分に岩手県沖で発生した地震では、宮古市と普代村で震度4を記録。マグニチュードは4.9、深さは17キロでした。この付近では先月18日に最大震度5強の地震がおきています。
31日、午後8時52分頃、東京湾を震源とする地震があり千葉市花見川区で震度4となりました。マグニチュードは4.7、震源の深さは73キロでした。
その後、午後11時34分頃の地震では京都府亀岡市と京都市伏見区で震度4となっています。震源は京都府南部でマグニチュードは4.3、震源の深さは20キロでした。
このうち東京湾を震源とする震度4の地震では、東海道新幹線が一時運転を見合わせるなど交通機関に影響がありました。今回の東京湾の地震の震源の近くでは去年10月にも震度5強の揺れを観測する地震がおきています。このときはマグニチュードは5.9、深さは75キロ今回の震源と場所も深さもほぼ同じところです。今回地震のあった東京湾や千葉北西部は地震が多い場所です。
東京都心など南関東は北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが3重構造になっています。今回地震があった深さ70キロくらいの場所はフィリピン海プレートと、太平洋プレートの境界付近で地震が多く発生しているようです。
国が想定している首都直下地震の想定震源は実に19ものケースがあります。首都直下地震といっても、ある特定のタイプの地震を想定しているわけではなく地殻内の浅い場所で発生する地震、プレート境界で発生する地震、プレート内部で発生する地震など、場所もメカニズムも多様なんです。千葉市直下を震源とする地震もその1つです。
地震の専門家、草野さんに聞きました。「今回の場所で想定されている首都直下地震は深さ30~50㎞程度、それに比べると、少し深い地震」今回の地震そのものが首都直下地震と結びつくものではないと見られます。
内閣府のHPには想定される首都直下地震の19パターンごとに震度分布も色分けされて地図が公開されています。
身の回りや自宅が震度いくつくらいになるのか?など事前に見てどのくらいの被害が考えられるのか?イメージしていくことも備えの1つとなります。
以上週刊地震ニュースでした。
(2022年4月4日放送)
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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