【解説】”震度”と”マグニチュード”の違いは?
■11日~17日は震度1以上の地震が26回も、震度3以上は0回
今月11日から17日の1週間、国内では震度1以上の地震が26回発生しました。このうち震度3以上の地震は一度も発生しませんでした。群発地震活動の続いている石川県能登半島では震度2が1回、震度1が2回ありました。こちらも油断せずに引き続き地震への備えをお願いします。
■視聴者のギモン! 「マグニチュード」と「震度」の違いは?
「マグニチュード」は地震の規模を表す物差し。一方で「震度」は私たちが生活している場所での揺れの強さを表す物差しです。マグニチュードは地震をおこす地下の断層が破壊される長さと比例して大きくなります。マグニチュードが0.2大きくなると、地震のエネルギーも2倍に。マグニチュード1大きくなると、エネルギーは32倍になります。さらにマグニチュードが2大きくなるとエネルギーは1000倍になります。
■過去最大のマグニチュードは?
国内で発生した地震で最大のマグニチュードは2011年の東北地方太平洋沖地震のM9.0。世界では1960年に南米チリ沖でおきたM9.5の地震です。
■日本の震度は10階級
「震度」は私たちがいる場所での揺れの大きさを表しています。日本国内では震度0から7までの10階級に分かれています。テレビなどでは発表されませんが、震度0と体に感じないきわめて小さな地震もあります。震度5を超えると土砂崩れやブロック塀の倒壊、震度6になると建物被害も増えてきます。
20数年前までは気象台の職員が体感や周囲の状況を見て決めていましたが、現在は「計測震度計」というもので計っていて全国におよそ4300か所あります。気象庁の本庁では「震度5強」以上で記者会見を開いて、今後の地震の見通しや防災上の注意点を説明します。
最大の震度となる「7」は国内ではこれまで東日本大震災や、熊本地震などで6回観測されています。
■マグニチュードと震度の関係は?
地震が発生した場所から地表までの距離が近ければ震度は大きくなり、距離が遠くなると震度は小さくなります。最近発生している能登半島の群発地震のように震源が非常に浅い地震では、例えマグニチュードが小さくても、震源から地表までの距離が近いため、地面は強く揺れ「震度」が大きくなることがあります。
(2022年7月18日放送)
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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