東京都が平成27年(2015年)に発行した『東京防災』というA5サイズの冊子をご存知でしょうか。
平成23年(2011年)東日本大震災から4年後、東京都は首都直下型地震を想定し、都民に対して自然災害に対する注意喚起と防災に対する啓発、加えて災害時のサバイバルスキルをみにつけてもらうことを目的とした冊子を作成。全都民に無料で配布し、いまでもPDFファイルは無料でダウンロードできる。
しかしこの冊子版が、都民以外となるとなかなか入手しにくかったり、一時はあまりの反響に頒布を止めざるを得ない状況にあったことも。
しかしながら、現在では比較的入手しやすくなったので、この際ぜひ東京都民以外でも、一冊はお手元に備えておくとお守り代わりとしても安心かもしれない。
ただ読み返してみて気になる点として「地震災害」に特化している点だろう。もちろんページ内には「そのほかの災害と対策」(p142〜)はあるが、熱中症について割かれているページは無かったりする。異常気象による高温化、台風やゲリラ豪雨などによる突然の水害など、地震以外にもほぼ毎年日常的に発生する自然災害も増えてきた。
東京都民だけでなく、日本人一人ひとりが自然災害に対する知識や防災スキルを身につけておかねばならない時代になってしまったのだ。
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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