こんにちは、RESCUE4thです。
今年は、5月で梅雨入り。今後台風も気をつけなければなりませんが、なによりも「線状降水帯」が怖い存在になります。
線状降水帯とは
ひと言で言えば、活発化した積乱雲が線状に並んで大雨を降らせながら移動する帯状の大雨が降る状態。ひとつの積乱雲ですら夕立のように大雨を降らす状態が、断続的に発生して長時間大雨を降らせることで、短時間に水位があがり危険な状態になりやすい。
まずは積乱雲
いわゆる夏の入道雲です。暖められた湿った空気が上昇し、上空の冷たい空気とぶつかることで垂直に大きな雲が発生。湿った空気が上空で氷になり、そのまま溶けずに雹を降らせることもあります。地面や海水などの温度が高ければ高いほど、上空の空気た冷たいほどその温度差により大きな積乱雲が発生します。
線状に活発な積乱雲が並ぶ状態
この積乱雲が上空の冷たい空気によって不安定な状態となり活発化し、大雨を降らせながら風により移動します。ひとつの雲が移動した後にも地表の温度が下がらない状態でまだ湿った空気により積乱雲が発生。こうした積乱雲が風によって移動しては新たな積乱雲が発生、移動しては積乱雲が発生を繰り返しながら、複数の積乱雲による豪雨が継続する状態。
基本的に風は南西から北東に吹くことがおおいので、積乱雲が南北に並ぶ状態であれば、同じ場所であっても比較的早い時間で通り過ぎることになりますが、積乱雲が風と同じ方向に並ぶ場合、継続して豪雨となり危険な状態となります。
線状降水帯予測の専門家会議
線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第1回会合) 2021年2月24日
線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ(第2回会合) 2021年5月24日
線状降水帯予測精度向上ワーキンググループ 委員
- 伊藤 耕介 (琉球大学理学部物質地球科学科地学系 准教授)
- 伊藤 純至 (東北大学理学研究科地球物理学専攻 准教授)
- 川村 隆一 (九州大学理学研究院地球惑星科学部門 教授)
- ○佐藤 正樹 (東京大学大気海洋研究所海洋地球システム研究系 教授)
- 清水 慎吾 (防災科学技術研究所 主任研究員)
- 高薮 縁 (東京大学大気海洋研究所気候システム研究系 教授)
- 竹見 哲也 (京都大学防災研究所気象・水象災害研究部門 教授)
- 坪木 和久 (名古屋大学宇宙地球環境研究所統合データサイエンスセンター 教授・センター長)
- 芳村 圭 (東京大学生産技術研究所 教授)
(敬称略、五十音順、○は主査)
台風も注意、線状降水帯もさらに注意!
九州 早い梅雨入りで大雨 気象庁「線状降水帯」に注意
線状降水帯リアルタイムで発信“逃げる目安”明確に(2021年5月18日) ANNnewsCH
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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[…] 線状降水帯による大雨に最大限の注意を!!rescue4th.com2021.05.21 […]