こんにちは、RESCUE4thです。
自分は常々、多くの特撮映画には防災に関する示唆が、いろいろな形で表現されている。と、常々思っています。
そんな中で、先日2021年夏に公開予定の映画『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明)の予告編の前の特報が公開されました。実はその中に、現在の日本には存在しない〈防災庁〉という名称が登場しています。
映画『シン・ウルトラマン』特報【2021年初夏公開】
冒頭のカット
災害対策本部のテントの中のようなシーン。〈防災庁〉の文字は左下の二人の防災服の背中にあるオレンジ色の文字にみてとれます。
中央の西島秀俊さんは、科学特捜隊のキャップ、その後ろはちょうどこのカットでは目をとじてしまっていますが、斎藤工さん(主人公/変身する人)、さらに早見あかりさんや有岡大貴さんが続きます。画面右には陸上自衛隊。画面左には防災庁の服を着ている職員などの姿が見えます。
さらにこの後のシーンで認識票(通称ドッグ・タグ)が登場
このタグは、メインビジュアルのポスターなどの画像を総合すると
JAPAN DPA SSSP
SHINJI KAMINAGA
1966.7.17
5264624201
BLOOD TYPE A
と読むことができます。SSSPは、科学特別捜査隊 通称科特隊 Science Special Search Partyの略称ですが、DPAがどうやら〈防災庁〉をあらわすDisaster Prevention Agencyの略称ではないか…というのが、有力な説となっています。
すなわち、この夏に公開される映画『シン・ウルトラマン』の中では、科学特捜隊は防災庁の部署ということがわかり、さらに防災庁の部署の認識票が存在している(それだけ危険な業務=任務)であることが、感じ取れると思います。
怪獣の登場という災害に対応する〈防災庁〉
2021年の夏から、どうやら災害に対応する防災庁という概念が登場し、その災害には怪獣の登場も含まれ、さらにはウルトラマンに変身する主人公もその防災庁の一部署である科学特捜隊のメンバーであるということになります。
現実の世界においては怪獣は登場しませんが、人の命や財産を奪う自然災害はまさに「怪獣」のような存在なのかもしれません。怪獣=自然災害による脅威を排除するための組織として防災庁があり、そこで怪獣と立ち向かう科学特捜隊は空想の世界だけなのかもしれませんが、今後日本や世界を襲うあまたの自然災害に人がどうやって立ち向かうのか。そんなことを空想させてくれる映画になるのかもしれません。
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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