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ムーンショット型研究開発の目標が決定 目標1から目標6までを眺めながら感じたこと – 人が身体、脳、空間、時間の制約から解放される前に、自然災害の脅威から解放された社会を実現してほしいぞ!

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こんにちは、RESCUE4thです。

2020年1月23日に、内閣府より公開された『ムーンショット目標』。第48回総合科学技術・イノベーション会議(2020年1月23日開催)にて決定された…ということなのだが、気になることがあったので、自分が感じていることを書き留めておきたい。




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ムーンショット目標決定のお知らせ

  • 目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
  • 目標2:2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現
  • 目標3:2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
  • 目標4:2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
  • 目標5:2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出
  • 目標6:2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現




「自然災害の脅威から解放された社会を実現」は無いの?

「ムーンショット型研究開発事業」は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する新たな事業です。

とあるし、さらに

本事業では、未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題等を対象として、研究開発を実施します。

とある。

今回の6つの目標決定は、いわば優等生的な模範解答かもしれないのですが、RESCUE4thとしてはどうしても納得がいきません。それは[自然災害の脅威から解放された社会を実現]という項目が無いからですよ。目標1の人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現ってどういうこと?って思う。もしかして30年以内に80%の確率で発生する南海トラフ地震、同じく30年以内に70%の確率で発生する首都直下地震、加えて毎年のように発生する温暖化型豪雨や台風などによる風水害、あわせて火山の噴火などなどの自然災害が多発することが予想され、それによって数十万人規模の死者が発生するとも予測されている日本において、《身体、脳、空間、時間の制約から解放》ってそれってどこか新世紀エヴァンゲリオンの[人類補完計画]すらも感じさせるような文言。行って仕舞えば「死んじゃえばそれぞれの制約から解放されるよね〜」という深読みをする人さえ、twitterの投稿に出てくるほどです。

https://twitter.com/search?q=ムーンショット%E3%80%80人類補完計画&src=typed_query

そもそも「ムーンショット」って実現できそうな技術の延長線上の目標をたてることではなく、どうかんがえても今の技術だけでは無理かもしれない「壮大な計画」を指す言葉だし、他国ではない日本においての…日本だからこその壮大な計画といういみでは、ほぼ確実に発生すると予想されている巨大地震などの自然災害の脅威から解放される技術開発こそが必要不可欠なでも今のままの技術的延長では難しい「壮大な計画」に値することだと思うのです。

たとえば、

  1. 10年以内に5m以内の河川の氾濫や津波を防ぐ技術の開発
  2. 20年以内に10m以内の河川の氾濫や津波を防ぐ技術の開発
  3. 30年以内に30m以内の津波を防ぐ技術の開発(30mの河川の氾濫は考えにくい)

と、たとえばこれだけでもムーンショット目標としての壮大な計画だと思うのです。それはたんに高い防潮堤を築くことではなく、津波が発生した際に自動的に上がってくる大きな防波壁の開発だったりなど、景観を損ねることなく、それでいていざというときにちゃんと日本国民の生命や財産を守ってくれる技術。それこそが「日本ならではのムーンショット」になると思うのです。




ドイツの可搬式特殊堤防

実際にドイツのミルテンベルグ市のマイン川の氾濫にそなえた可搬式特殊堤防というものがあり、必要なときにだけ堤防を高くして河川の氾濫を食い止めるというものだ。

ドイツ ミルテンベルグ市マイン川の可搬式特殊堤防 移動式洪水防御システム
こんにちは、RESCUE4thです。 とあるツィッターの投稿で、ドイツ ミルテンベルグ市のマイン川の氾濫にそなえた可搬式特殊堤防が話題になっていたので、動画を探してみました。 ドイツ ミルテンベルグ市でもマイン川の氾濫による水害被害のあと、...

ムーンショット型研究開発精度の概要及び目標について

 

こうしてムーンショット目標をながめてみると、30年後にできそうなことを並べているだけのような気がしてきます。むしろ「壮大な計画」は、出来そうもないけれどその目標に向かっていろいろな技術開発やイノベーションを開拓することが求められていると思うのです。なので繰り返しますがぜひ

自然災害の脅威から解放された社会を実現

を目指してほしいと思うのです。それがたとえ100年後、200年後になったとしても。





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