こんにちは、RESCUE4thです。
とあるツィッターの投稿で、ドイツ ミルテンベルグ市のマイン川の氾濫にそなえた可搬式特殊堤防が話題になっていたので、動画を探してみました。
ドイツ ミルテンベルグ市でもマイン川の氾濫による水害被害のあと、知恵をしぼってこの方法を考え出したようです。
日本人にもできないわけがない!
IBS flood protection – Due to the increasing number of extreme flood events worldwide more and more cities and communities are finding solutions to protect themselves against flooding. In many cases permanent structures such as concrete flood walls, dams and dykes alongside rivers will adversely affect the local life and atmosphere during flood free times, therefore many cities and communities are installing mobile flood protection systems along their riverbanks and waterways.
IBS洪水防御-世界中で極端な洪水イベントが増えているため、ますます多くの都市やコミュニティが洪水から身を守るための解決策を見つけています。多くの場合、コンクリートの洪水壁、川沿いのダム、堤防などの恒久的な構造物は、洪水のない時期に地元の生活や大気に悪影響を及ぼします。したがって、多くの都市やコミュニティは、川岸や水路に沿って移動式洪水防御システムを設置しています。
動画はドイツ語、英語、中国語の3つのバージョンがアップされています。
日本国内においても、この取り組みは調査され論文が公開されていました。
ドイツ・ミルテンベルクにおける 可搬式特殊堤防を用いたまちづくり治水整備 二井 昭佳
国士舘大学理工学部 准教授(〒 154-8514 東京都世田谷区世田谷 4-28-1) E-mail: nii@kokushikan.ac.jp
http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/conference/2017/keikan13/pdf/B84D.pdf
この論文によれば、確立年数に応じた堤防構造とあり 25年確率で起こる洪水に対してはコンクリートの堤防を、100年確率で起こる洪水には移動式洪水防御システムを採用するなど、公費の使い方にも工夫がなされているところが特徴ですね。
今回の台風19号による浸水。河川の氾濫よりも下流域での高潮とあいまった水位の上昇による浸水地域においては、こうした緊急時に対応できる移動式洪水防御システムが有効かもしれません。
ドイツの知恵をぜひ日本にも。一人でも多くの人が自然災害で悲しい思いをしない未来をつくりたい。
【リンク】
かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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