こんにちは、RESCUE4thです。
ひどい災害になってしまいました。
今回の梅雨前線の停滞とそれによって発生した線状降水帯がもたらした豪雨によって、これまでにないほどの被害が出ています。しかもまだ台風のように「一過」すらありません。まだもうしばらくは続きそうです。
被災地のみなさんにお見舞い申し上げるともに、一日でも早い復興を祈っております。
荒木健太郎先生によるツィートから @arakencloud
令和2年7月豪雨はまだ終わっていません.
西日本から東北の広い範囲で11日にかけて大雨となる所があり,これまでの大雨による水害被災地でも大雨が見込までています.さらにその後12日以降も大雨が続くおそれがあります.気象情報をうまく使って早めの安全確保を.水害に厳重に警戒をお願いします. pic.twitter.com/SZ6vxLMhNX— 荒木健太郎 (@arakencloud) July 10, 2020
九州の皆様,水害に厳重に警戒をお願いします.いまもなお発達した雨雲が九州に流入し続けており,すでに甚大な被害を受けている熊本などの水害被災地でも大雨となっています.氾濫危険水位を超えている河川があり,危険な状況が続いています.最新の気象情報・避難情報を確認し,最優先で安全確保を! pic.twitter.com/8mk4iz4Zia
— 荒木健太郎 (@arakencloud) July 10, 2020
水害に厳重に警戒をお願いします.
西~東日本では12日明け方にかけて非常に激しい雨が降り大雨となる所がある見込みで,13日にも大雨が予想されています.13日6時までの2日間の雨量は,東海200~250mm,九州北部・四国・北陸150~200mmなどの予想です.どうか安全にお過ごしください. pic.twitter.com/Mo8w9D59MC— 荒木健太郎 (@arakencloud) July 10, 2020
映画『天気の子』でも気象監修をされ作品の中にも登場した雲研究者で気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎先生のツィートをみながら感じたことは、すでに被災された土地にとどまることはもはや難しいのではないか?と思ってしまいました。いまとるべき命を守る行動は「そこから離れる」ということなのかもしれません。ただ、離れるにしても「どこへ?」が示されなければなりませんよね。国や自治体による『自然災害シェルター』のような場所/施設が必要な時代になってしまったような気がします。避難所としている公民館や学校の体育館ではもはや対応しきれないほど、毎年毎年自然災害の規模は「記録的」になり、その都度地域の公民館や学校の体育館などに避難するのではなく、ハザードマップであらかじめ危険と判断された地域に災害がおきたら、安心して避難できる「自然災害シェルター」を設置しておくことが必要なのではないかと、RESCUE4thは思うのです。
令和2年7月豪雨の関連情報 |気象庁
令和2年梅雨前線豪雨の激甚災害指定
今回の豪雨による災害が、どうやら激甚災害として指定されるようです。過去の災害名のように「地域」や「発生年+地域」ではなく「発生年」と「原因」になるのはめずらしいことではないでしょうか?それだけ今回の豪雨は「一部の地域」ではなく、かなり「広範囲におよぶ災害」であること。九州だけでなく、岐阜県や長野県にも及んでいることなどを考えて、それぞれの災害とするのではなく、すべて「ひとつの原因」とする災害として指定したと考えます。
気象庁の令和2年7月豪雨のページにもある対象となっている地域はかなり広範囲であり、場所が離れていたりします。また、今後の雨のようすで増える可能性も否定できません。
- 長野県
- 岐阜県
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
気象現象としての名称:令和2年7月豪雨
災害としての名称:令和2年梅雨前線豪雨
これは「東日本大震災」が災害としての名称で、発生した地震そのものは「東北地方太平洋沖地震」と名付けられたことと同様に、災害に対する名称と現象に対する名称がそれぞれあります。
令和2年7月豪雨について|首相官邸
災害・防災情報:令和2年7月豪雨災害について – 国土交通省
令和2年梅雨前線豪雨等による災害における「大規模災害時の災害査定の効率化」の適用について | 農林水産省
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
コメント
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