こんにちは、RESCUE4thです。
このブログでも何度も取り上げて来た作品『め組の大吾 救国のオレンジ』の第2巻が発売されました。
第1巻、第2巻ともに、手元において気になるときはすぐに読みたい!と読む本ですね。
RESCUE4thでは、あの黄色い本『東京防災』と一緒に並んでます。
イントロダクション
漫画家 曽田正人の最新作。1995年から1999年にかけて少年サンデーで連載された『め組の大吾』の続編。「特別救助技術研修」を突破した若き消防士 十朱大吾、斧田駿、中村雪の三人の活躍を描く、消防/レスキュー漫画。前作の「め組の大吾」においては同じレスキュー漫画ではあったものの起きる救出案件はさまざまであり、日本国内だけでなくスマトラやニューヨークでの活躍などがあったが、今作においては明確に「想定する巨大災害」に対して、通常の組織ではないチーム『め組』の存
ストーリー
まずは第1巻の冒頭のエピソードに注目して欲しい。
そこで起きている災害は、尋常ではない。
絵をみればわかることだが、東京スカイツリーが倒壊している。倒壊した展望台に残されている要救助者を救出する場面から、この物語がスタートしているのだ。そして東京都に降り注ぐ火球の雨。これは巨大地震か火山の噴火を描いている。その中で「消防士長」になった十朱大吾がいる。東京消防庁の「め組」が墨田区押上での救助活動を引き上げ、さらに転戦質疑の現場に向かうところで、物語は数年前に遡る。(この現場には斧田駿と十朱大吾はいるが、中村雪は描かれていない)
高校卒業後に消防士を目指し、難関の「特別救助技術研修」を終えた同じ年の 十朱大吾、斧田駿、中村雪の3人。彼らが立ち向かうものは人類の憎むべき敵である火災、災害、人命危機。十朱大吾には隠された過去があり、この名前にも秘密がある。家族を違法建築のホテル火災で失い天涯孤独の中村雪は、その憎むべき敵への思いで女性ながらこの難関を突破した。その雪のもとには特別チーム『め組』へのスカウトに登場した前作の二人のA(エース)のひとり甘粕士郎が現れる。斧田駿は動機こそ不純(いやある意味で純粋)ではあるものの、この難関を突破し体力・実力ともに十朱大吾に匹敵する。
あるときは火災現場で倒壊した建物の下敷きになった要救助者を救出し、あるときは台風による洪水で地下室に要救助者とともに閉じ込められた大吾を救出するなど、災害現場は困難を極めるものばかりである。
前作にくらべ、連載開始からはりつめた緊張感で物語が進んでいるので、息をつぐ暇もなく読み進めてしまう作品です。
想定している巨大災害は、第1巻の冒頭にもあるように東日本大震災を超える災害である。現在の日本において、既存の組織のあり方でどこまで対応できるのか。この若き3人と、かつてのエース甘粕士郎はどんなチームづくりに取り組んでいるのか(確か前作の最後で、朝比奈大吾は娘もえちゃんのために引退したかと)
この先が気になるレスキュー漫画。いま防災・レスキューにある人はぜひ読んで欲しい。
登場人物
十朱大吾
特別救助技術研修終了直後に救助隊への拝命を受けた同期で一番の実力を持つ。救助のため、強烈な自己犠牲(狭い隙間に入るために肩の骨を外す…といった命令できない行動をとる)。前作の朝比奈大吾に対して、口数は少なく、またその名前が前代の「大吾」と同じでることに誰にも言えない秘密を持っている…ようだ。
斧田駿
少し時間が遅れたものの、十朱大吾と同じ救助隊「不破特別救助隊」へ配属。現場では要救助者へのケアと、冷静な現場判断能力(ここで考えなければ誰かが死ぬ!そこにあるもの=装備で最大限できることを考え抜く)を持っているが、多少無茶は承知で実行する。消防に入った理由は大好きな中村雪に「もし消防士になれたらオレと(付き合って欲しい)」と告白するも雪にはキリっと睨まれている。
中村雪
かつて違法建築のホテル火災で家族全員が犠牲になり唯一生き残った一人。違法建築ホテル社長は逮捕後獄中で死去するももし生きていたら「殺」くらいの気持ちを抱えている。その想いから消防士になり特別救助技術研修でも最短で終了する実力の持ち主であるが、十朱大吾や斧田駿のように救助隊への拝命を受けずに悔しさを抱えていたが、甘粕士郎による特別なチームへスカウトされる。
山上恭介
十朱大吾、斧田駿、中村雪たちの研修時代の鬼教官。ハイパーレスキューの経験を持つ一流の救助隊員。現在は、不破救助隊の隊長を勤める。
甘粕士郎
前作「め組の大吾」では隊こそ違うものの朝比奈大吾のライバルであり、二人のA(エース)の異名を持つ歴戦の消防巻。いつか必ず訪れる“国難”から日本を救うため、特別チーム『め組』の人材を探す使命を担っている。この国難がどれほどの規模の災害を想定しているのかは明かされていないが、東日本大震災を超える規模の災害であろうことは、作中から感じることができる。
五十嵐哲平
消防士長。明るい性格でチームを率いる不破救助隊の一番員
碓井陸
消防副士長。不破救助隊の二番員。
椿拓人
消防副士長。不破救助隊の機関員(消防車の運転を担う)
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かつては「ノストラダムスの大予言」で来たるべき日の目撃者となる予定だったが幸いにも恐怖の大王はこなかった。しかし平成に入って阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ数多くの自然災害がこの国を襲い、世界各所においても巨大災害が発生している。また毎年のようにゲリラ豪雨や大型台風による風水害、熱中症による死に至る体調不良が頻発し続ける令和の時代において、自然災害にいかに備えるか。ソフトウェア防災から個人装備品など、自然災害に対して自分でできることは何かを考えながら書き綴ります。
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