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週刊地震ニュース 9/19〜9/25 | 日テレNEWS – 【解説】台湾の地震で津波注意報もー地震の多い台湾 日本との共通点とは?

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【解説】台湾の地震で津波注意報もー地震の多い台湾 日本との共通点とは?

9月18日に発生した台湾を震源とする地震では沖縄県の宮古島・八重山地方に津波注意報が発表されました。地震多発地帯に位置する台湾では、日本と共通する点がありました。社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。

■青森・階上町で震度4
19日から25日までの期間、国内では震度1以上の地震が38回発生しました。うち震度3以上の地震は6回でした。

▼20日午前5時55分頃、茨城県日立市などで震度3の揺れとなる地震がありました。震源は栃木県南部、マグニチュードは4.4、震源の深さ70キロでした。

▼20日午前9時6分頃、青森県階上町で震度4となる地震がありました。震源は岩手県沖、マグニチュードは4.4、震源の深さ48キロでした。

▼23日午前9時53分頃、関東地方で地震がありました。栃木県鹿沼市や群馬県館林市などで震度3となっています。震源は茨城県南部でマグニチュードは4.7、震源の深さ83キロでした。この震源の場所は関東でおきる地震の多い場所の1つでした。

▼24日午前3時33分頃、兵庫県南東部を震源とするマグニチュード4.0の地震があり、西宮市や川西市などで震度3となりました。震源の深さは9キロでした。

▼24日午後3時16分頃、北海道浦幌町で震度3となる地震がありました。震源は十勝地方南部でマグニチュードは4.2、震源の深さ106キロと深い地震でした。

▼25日午前6時23分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.0の地震がありました。珠洲市で震度3となり、能登半島で続く群発地震の1つとみられます。

■台湾で最大震度6強の地震
▼9月18日に発生した台湾の地震では、宮古島・八重山地方に一時、津波注意報が発表されました。ただ実際には津波は観測されませんでした。

▼今回の台湾の地震では震源に近い東部沿岸部で最大震度6強を観測。そのほか台湾の広い範囲で震度3以上の揺れを観測しました、建物は崩れ、橋が崩落するなど大きな被害がでました。

今回は、震源が台湾の内陸部だったため津波は発生しませんでしたが、仮に震源が海底だった場合、津波が発生して日本にも影響を及ぼす可能性があります。

台湾では地震が相次いでいるため、注意が必要です。

■地震が多い台湾
台湾と日本の共通点のひとつは、「プレート境界に位置して地震が多い」ことです。台湾はフィリピン海プレート、ユーラシアプレートなどの境界部分に位置しています。

日本も複数のプレート同士が接しているところにあり、世界有数の地震多発地帯となっています。台湾でおこる規模の大きな地震の多くは、東部から東方沖で発生しています。
■1999年にはマグニチュード7.7の「集集地震」が発生
台湾の内陸部ではかつて大きな被害が出た地震も発生しています。1999年9月21日に台湾中部で発生した「集集地震」、「921地震」とも呼ばれています。マグニチュードは7.7。

この地震では死者2400人以上、負傷者8700人。当時のニュース映像では、高い建物がいくつも倒れている様子も。

内陸で発生する地震では、足元の近く浅いところで発生するため、地震の規模のわりに大きな被害が出てしまうこともあります。

■地震続く台湾、9月17日以降最大震度5強以上が6回もー
▼2021年からの震央分布図です。9月18日に地震が発生した場所の付近は地震活動が活発な地域です。この震源近くではマグニチュード7クラスの地震が時々発生しているということです。

この付近では9月17日から地震が多発していて最大震度5強以上の地震が20日までに6回発生しています。

■日本の取り組みを参考に?
台湾では、2016年から緊急地震速報にあたるものが、テレビに流れるようになっていて、実用化されているといいます。

日本の気象庁にあたる台湾の「中央気象局」によりますと、地震の情報を自治体やメディアに送ったり、テレビ番組の画面に挿入したりという取り組みは、日本の地震防災の取り組みを参考にしているそうです。

■台湾の9月21日は「防災の日」
台湾では、スマートフォンに地震や津波情報が届きます。

毎年9月21日を「防災の日」としていて、2022年は地震と津波の警報を携帯電話に送信する試験を実施したそうです。

■震度0~震度7まで
▼台湾の震度階級は震度「0級」から「5弱」「6強」など「7級」まで10階級で設定されています。これは日本の気象庁の震度階級とほぼ同じです。日本の震度階級を取り入れたとも言われています。

▼台湾の震度階級表には震度と、それによってどのような被害や災害がおこるのか解説が書かれています。

「震度5強」では「ほとんどすべての人がパニックに」。家の中の状況は「家具が動く転倒する」屋外の状況は「建物の壁の一部がはがれる」、「山岳地帯で落石」などと説明されています。

海外でおきた地震であっても場合によっては、日本に津波の影響が出る可能性があります。海外でおきた地震だからと安心せずに、最新の情報を確認してください。
(2022年9月26日放送)

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